katekichiのゆるブログ

普段の作業メモや日常の出来事とか

PyCon JP 2017に参加してきた。

9月8日〜9日に今年もPyCon JPのトークイベントに参加してきました。

pycon.jp

今年は、弊社(日本システム技研)もシルバースポンサーで ご協力させて頂き、かつブースを初出展しました。

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2014年からの参加で今年で4回になりますがブースを出展しているということも あり、常時バタバタしていたように思いますが、感想をまとめました。


1日目


「ベンリに使おう変数アノテーション - typing.pyとの楽しいお付き合い」

スライドはこちらにありました。

変数アノテーションの歴史的なから、ジェネリック型の話しが中心でした。 なかなか導入することは出来てないですが、普段PyCharmを使ってる立場からすると有用なことも 多いと思うので、小さな個人プロジェクトなんかに使ってみるところから初めてみようかなと思います。


Djangoフレームワークのユーザーモデルと認証」

スライドは、こちらにありました。

Djangoの「認証」に関する話しでした。HTTPのCookieとセッションの仕組みからDjangoのAuthに関する 説明をされていました。 認証バックエンドのカスタマイズの勘所も説明されていたので、今後自前で認証コードを書く際の参考になるかと 思いました。


「len()関数がオブジェクトの長さを手にいれる仕組み」

スライドは、こちらにありました。

毎年、@shimizukawaさんのトークは人気でブースをギリギリまで対応して参加したら立ち見になってしまいました・・。ですが、楽しい内容のトークで立ち見でも苦痛ではなかったです。

Pythonのlen()はAdapter Patternで、オブジェクトのアンスコアンスコlenが呼ばれているとうお話しで処理系の理解が深まりました。また、現在ぎーらぼで開催中の読書会で、「オブジェクト指向設計実践ガイド」を読んでいて、GoFの話題になることも多いので、その際のネタ話も出来るかなと思いました。


「プロダクト開発して分かったDjangoの深~いパーミッション管理の話」

スライドは、こちらにありました。

こちらも毎年、楽しみにしている@hirokikyさんのトークです。内容は、Djangoの認可についてでした。

認可で、if文のお化けになっちゃう話しは自分も経験していたので非常に興味深く、お話しを聞かせて頂きました。

パーミッションを作るためのライブラリとして「django-rules」や「django-gardian」があるよとのこと。

それぞれの特徴として「django-rules」はパーミッションがDB管理され、「django-gardian」はDB管理せずに利用出来るとのこと。

最終的には、所望な動作が期待できなかったため、「django-keeper」を作られたというお話しでした。

苦労された点も含め、認可設計時の参考にしたい内容でした。


1日目まとめ

Pythonの実装系の話しとDjangoの認証/認可のトークを中心に聞いたように思えます。 今年は、毎年楽しみにしていた@aodagさんの「パッケージングの話し」を聞けなかったので後で、動画で見させて頂こうと思います。


2日目


「基調講演」

Pandasのコミッターの堀越 真映さんのお話しでした。

Pandasのコミュニティでコミッターとして認められるために1年間の活動が必要とのことで なかなか敷居の高さも感じましたが、まずがOSSに貢献するために、まずが業務で使用している お気にい入りのライブラリなんかのIssueを読んで見たり、軽微なバグのプルリクを上げて みるところから始めてみようと思いました。


「Reactive Programming on AWS Lambda in Python

はじめて英語のトークを聞いてみました。普段Lambdaに関わっていることもあって 技術的にある程度、理解しているものをチョイスしてみました。

こちらのライブラリを使用するとデプロイが楽だよという 感じの内容だったかと思うのですが、如何せん英語力の無さを痛感する内容だったので、動画を見て 復習します・・。


「The theory of Serverless development by Python (理論から学ぶPythonによるサーバレス開発)」

スライドは、こちらにありました。

業務でサーバーレスを扱うことが多くなってきたので、今回一番聞きたいトークだったのですが、途中ブースの関係で断片的になってしまったので、再度スライドと動画を見て、まとめたいと思います(@marcy-teruiさん、ごめんなさい)。

途中お聞きした際には、Faasの向いてるもの、向かないもののお話しがあったかと思うので要チェックです!


「ジョブフェア」

今年の自分のテーマで「英語力」を上げるあるので、各社さんの取り組みは非常に刺激になる内容でした。


Pythonをとりまく並行/非同期の話」

スライドは、こちらにありました。

過去にthreading.Threadを使用して、ツライ目にあった(実装を理解していなかったため・・) 経験もあったので、興味深い内容でした。

並行/並列処理の解説では、CPUバウンドか、I/Oバウンドかで使用するケースやGILについての 説明も分かりやすく今後、弊社のエンジニアに教える際に良いスライドだなと思いました。

非同期I/Oについては、なかなか触れるケースがなく理解が乏しいのですが、これを機に勉強して みようかと思える内容でした。


2日目まとめ

英語のセッションとLambda系のトークを中心に聞きました。 深い内容のものが多かったのですが、ブースの関係でSlackが気になって途中断片的になってしまったので あったので、再度スライドや動画で要復習な感じです。


その他

ポスターセッションの際に、Python BootCampの各地のメンバの方と集合写真撮らせて頂きました。 今後も長野でPythonを盛り上げていく活動を進めていきたいと思います。

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まとめ

今年は、ブースを初出展ということもあり、スタッフとSlackでやりとりをすることが あったので、トークに集中できなかったことが多々あったのですが、youtubeで動画配信 されているので、こちらは再度復習がてら見ようと思います。

また、ささやかな目標であった英語のトークを聞いてみるという試みで、まだまだリスニングのスパーリング が足りないことに気づいたので、引き続き頑張ります。 2日目のパーティーで海外スピーカーのRizky Ariestiyansyahさんとお話しできたのは、良い経験になりました。

最後に、スピーカーとしての参加は、2014年から出来ていないので来年はプロポーザル提出してみようと思います。

以上